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中国・アメリカ・日本の体外受精(IVF)成功率比較 ― 中国の高い数値、その理由と解釈

  • 執筆者の写真: NOVASEED
    NOVASEED
  • 2025年8月15日
  • 読了時間: 2分

更新日:2025年8月19日


中国、アメリカ、日本における体外受精(IVF)の現状と成功率を簡単に比較します。この資料は、いくつかの論文のデータと、セミナーでの医師の見解をもとにまとめたものです。


1. 中国・日本・アメリカのIVF成功率の特徴比較

項目

中国

日本

アメリカ

公式報告の成功率

高い(50〜60%以上、妊娠確認基準)

中程度(30〜40%、単一胚移植中心)

高い(45〜55%、出産(Live Birth)基準)

患者選別方針

積極的 ― 高齢・低成功率の患者は受診制限や拒否

制限的 ― 年齢や健康状態は考慮するが拒否例は少ない

一部選別 ― 非常に低成功率の患者のみ制限

移植胚数

2〜3個を許可、 多胎妊娠リスク↑

原則1個(SET)

1〜2個、患者に応じて調整

遺伝子検査(PGT等)

幅広く許可、積極的に活用

制限的に許可

幅広く許可

患者年齢分布

30代前半・中盤が多い

35歳以上の割合が高い

年齢層は幅広い

培養・研究インフラ

大型センター、高症例数の豊富な経験

高度な技術力を保持

世界最高水準の設備・専門人材

成功率の算定方法

妊娠確認基準

出産(Live Birth)基準

出産(Live Birth)基準

2. 投薬量の違い

国ごとに卵巣刺激薬の使用量にも差があります。


  • 中国:高用量または強めの刺激薬を使用し、採取卵子数を最大化する戦略(副作用のリスクあり)

  • アメリカ:患者の状態に応じた多様なプロトコールを使用し、平均的に中程度の投薬量

  • 日本:体格やホルモン感受性を考慮し、最適化された低用量での個別対応


3. 中国の成功率が高くなる主な理由


  1. 患者選別:高齢・反復失敗・卵巣予備能低下の患者は診療対象外

  2. 多胚移植:着床率を高めるため2〜3個の胚を移植

  3. 若い患者層の比率:30代前半・中盤が多い

  4. 遺伝子選別の積極活用:PGT-A、PGT-Mなどで着床可能性の高い胚のみを選択

  5. 培養・施術インフラの集中:大型病院、熟練培養士、高度な設備

  6. 統計方法の違い:出産率ではなく初期妊娠確認率を基準として算出


結論

中国のIVF成功率は統計上非常に高く見えますが、これは患者選別や胚移植方法、若年層比率、統計算定基準など特定条件に依存した結果です。医療界では、この数値を単純に「世界最高」と評価するよりも、条件や算定方法による結果として解釈する視点が重要とされています。



参考文献

 

 
 
 

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