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補助生殖医療(ART)とは?不妊治療に悩む方へ希望の光を

更新日:10月20日

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「なかなか子どもを授かれない…」そんな悩みを抱えていませんか? 補助生殖医療(ART, Assisted Reproductive Technology)とは、自然妊娠が難しいご夫婦が妊娠を目指すために行われる先端的な医療技術の総称です。

代表的な方法は体外受精(IVF: In Vitro Fertilization)であり、卵子と精子を体外で受精させ、その受精卵(胚)を子宮に移植します。 ARTはIVFにとどまらず、不妊治療の進歩に伴って多様な技術が含まれています。 この記事では、ARTの具体的な種類から、特にご相談の多い「卵子提供」について、日本の現状も踏まえて詳しく解説します。


ARTの主な技術


ARTには、ご夫婦の状況に合わせて様々な選択肢があります。


  • 体外受精(IVF): 卵子と精子をシャーレ(培養皿)の中で受精させ、その受精卵を子宮に戻す最も一般的な技術です。

  • 顕微授精(ICSI): 細いガラス針を使い、1つの精子を卵子に直接注入する方法です。精子の数が少ない、または運動率が低いといった男性不妊の場合に有効です。

  • 卵子提供(Egg Donation): ご自身の卵子の使用が難しい場合、健康な第三者(ドナー)の卵子を用いて体外受精を行う方法です。 加齢や早発卵巣不全などが原因で、質の良い卵子の採卵が難しい方に新たな可能性を開きます。日本では明確な法律はなく、JISART(日本生殖補助医療標準化機関)のガイドラインに基づいて限定的に行われています。

  • 胚提供(Embryo Donation): 他のご夫婦が体外受精後に凍結保存している余剰胚を、必要とするご夫婦へ提供する方法です。

  • 卵子・精子・胚の凍結保存(Cryopreservation): 採取した卵子・精子・受精卵を凍結保存し、必要な時に解凍して使用します。特に近年は、将来の妊娠に備えて、若いうちに卵子を凍結保存する「卵子凍結(社会的卵子凍結)」を選ぶ方も増えています。

  • 代理出産(国によって限定的) 日本では認められていませんが、米国など一部の国では条件付きで合法とされています。


ARTと卵子提供の関係 ~日本の現状と課題~


卵子提供は、ARTの中でも体外受精(IVF)を行うための重要な選択肢の一つです。 ご自身の卵子の数や質の低下によって妊娠が難しい場合でも、ドナーの若く健康な卵子を使うことで、新しい希望を持つことができます。

しかし、前述の通り、現在の日本では卵子提供に関する法整備が追いついていません。 そのため、JISARTが定める倫理ガイドラインが、事実上の国内ルールとして運用されています。 このガイドラインは、生まれてくる子の福祉を第一に考え、安全と倫理性を担保するために非常に厳格な基準を設けています。そのため、治療を受けられるのはJISART認定の医療機関に限られます。


まとめ ~安心して治療に臨むために~


補助生殖医療(ART)は、体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)、卵子提供、胚提供、凍結保存など、多くの技術を含む包括的な医療分野です。 これらの技術は、不妊に悩む多くのご夫婦に新しい家族を迎える希望を与えており、国際的にも急速に発展しています。

NOVASEEDは、日本のご夫婦がより安心で信頼できるART環境で卵子提供や体外受精を受けられるよう、信頼性の高い医療機関と連携しながら、一人ひとりに寄り添った最善のサポートを提供してまいります。 不妊治療に関するお悩みや、ご自身の状況に合った治療法について、まずはお気軽にご相談ください。



出典(参考文献・機関)


卵子提供プログラムについてはこちらから👇


 
 
 

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