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 *不妊治療におけるAMHの理解*  30代・40代の年齢別比較と、卵子の質を高める方法

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AMH(抗ミュラー管ホルモン)の疑問を解決!

不妊治療における理解と年齢別比較、そして卵子の質を高める方法 。

不妊治療中またはこれから妊活を始めるご夫婦にとって、「AMH」という言葉はよく耳にするかもしれません。

このAMHとは一体何なのか、卵子の老化とどう関係するのか、そして年齢によって妊娠の可能性はどう変わるのか、多くの疑問があるでしょう。


今回は、専門家のYouTube動画を参考に、AMHに関する主要な情報をQ&A形式で分かりやすくまとめました。

30代、40代のAMHの疑問から、卵子の質を高める具体的な方法まで、あなたの妊活に役立つ情報が満載です。


Q1: 卵子も年齢とともに老化するのでしょうか?


A1: はい、卵子も女性の年齢と同じように老化します。皮膚や血液の細胞のように新しい細胞に置き換わることはなく、女性の年齢と同じ年月を経た細胞です。卵子の老化は、ダウン症などの染色体異常や流産のリスク増加につながることが知られています。


Q2: 女性の一生で卵子の数はどのように変化しますか?


A2: 卵子の元となる細胞は、お母さんのお腹の中にいる胎児の時に最も多く、妊娠5〜6ヶ月頃には約700万個もあります。しかし、生まれる時には約200万個、思春期に生理が始まる頃には約20万〜30万個まで自然に減少します。その後も毎月約1,000個ずつ減少し、閉経の頃にはほぼゼロになります。卵子の数は増えることはありません。


Q3: 男性の場合も精子は老化しますか?


A3: 精子は精巣で常に新しく作られるため、卵子ほど年齢の影響は受けにくいとされています。しかし、皮膚と同様に精子も年齢を重ねることで、若い頃と比較して質が変化する可能性があります。


AMH(抗ミュラー管ホルモン)について


Q4: AMHとは何ですか?


A4: AMH(抗ミュラー管ホルモン)は、卵巣の中に残っている卵子の数、つまり卵巣の予備能力を測る検査で測定されるホルモンです。このホルモンは、卵子が排卵に向けて成長していく過程の特定の段階にある卵胞から分泌されます。


Q5: AMHの値が低いと妊娠しにくい、または閉経が近いということでしょうか?


A5: AMHの値は年齢とともに低下する傾向がありますが、AMHはあくまで「卵子の数」を反映するもので、「妊娠率」を直接反映するものではありません。AMHが低いからといって、必ずしも妊娠しにくいわけではなく、また閉経が近いと断定できるわけでもありません。

妊娠率に最も影響を与えるのは、卵子の「質」、つまり女性の「実年齢」です。


Q6: AMHの値は変動しますか?


A6: はい、AMHの値は測定時に卵巣内で分泌段階にある卵胞がどれだけあるかによって変動する可能性があります。そのため、検査ごとに数値が変わることもあります。また、個人差が非常に大きいため、AMHの数値だけで卵巣年齢を特定することはできません。


Q7: AMHが低い場合、どのようなことを考慮すべきですか?


A7: AMHが平均より低い場合、他の人よりも閉経が早く来る可能性が示唆されます。そのため、もし将来お子さんを希望されるのであれば、早めに妊活を計画し、行動に移すことが推奨されます。


卵子の質を高めるには


Q8: 卵子の質を高めるためにできることはありますか?


A8: 現代の医学では、卵巣を若返らせたり、卵子の数を増やしたりすることは不可能です。しかし、多くの専門医は、卵子を取り巻く環境を改善することで、残っている卵子の健康状態(質)を高めることは可能だと指摘しています。

そのためには、細胞の老化に関わる「活性酸素」や「AGEs(終末糖化産物)」を減らすことが重要です。具体的な対策として、以下が挙げられます。


•食生活の見直し: 食品添加物に注意し、揚げ物やファストフード、インスタント食品、焦げ目のついた肉や魚、清涼飲料水、スナック菓子の摂取を控えることが重要です。また、ミトコンドリアの活性化を促すためにも、以下の栄養素を積極的に摂りましょう。

•抗酸化力の高いもの: ビタミンC、ビタミンE、ビタミンD、メラトニン、L-カルニチンなどが挙げられます。

•ミトコンドリアの栄養源: コエンザイムQ10は強力な抗酸化作用を持ち、ミトコンドリアの活性化をサポートします。

•顆粒膜細胞の活性化: お茶に含まれるエキスが、顆粒膜細胞の活性化を促すと言われています。

•血流とリンパの流れを良くする 東洋医学では「お血」や「痰湿」と呼ばれる血液やリンパの滞りが細胞の老化に関わると考えられています。鍼灸や漢方薬(活血化瘀薬など)も有効とされますが、日々の生活習慣も重要です。食べ過ぎ、アルコール過多、寝不足、過労、便秘なども血流悪化の原因となるため、規則正しい生活を心がけましょう。

•ミトコンドリアの活性化: 卵胞機能を支える顆粒膜細胞にはミトコンドリアが豊富に存在します。ミトコンドリアが活性化するように、酸化を抑える努力をすることが重要です。


年齢と妊娠の可能性


Q9: 30代、40代の年齢層で妊娠の可能性はどのように変わりますか?


A9: 女性の妊娠能力は年齢とともに大きな違いを示します。

30代前半までは比較的高い妊娠率を維持しますが、30代半ばからは卵子の質が徐々に低下し、妊娠成功率が減少し始めます。

40代になると卵子の数が急激に減少し、染色体異常の割合が高まるため、妊娠はさらに難しくなり、流産のリスクも増加します。

AMHの数値が20代のように高く出たとしても、44歳の女性の卵子は44年経過した細胞であるため、妊娠率は実際の年齢に大きく影響されます。

したがって、将来的に妊娠と出産を計画している場合は、自分の年齢と妊娠率の関係を理解し、事前に計画を立てることが重要です。

 

 

参考動画

 
 
 

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