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代理母出産という選択肢:ご家族を迎えるためのステップガイド(Surrogacy Journey Step by Step Guide)

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子どもを望むご夫婦にとって、家族を迎えるまでの道のりは、ときに思いがけない選択肢に出会うこともあります。そのひとつが「代理母出産(サロガシー)」です。

今回は、アメリカの著名な生殖内分泌専門医、ローラ・シャヒーン医師(Dr. Lora Shahine, MD)がYouTubeで紹介している「代理母出産のステップガイド」をもとに、初めての方にもわかりやすく丁寧にご紹介します。

複雑に感じやすい「エスクロー制度」についても、別途わかりやすく解説を加えました。

 

1. 代理母出産とは?

代理母出産とは、第三者の女性(代理母)の協力を得て、妊娠・出産をお願いする方法です。

現在もっとも一般的に行われているのは「ホスト型代理母(gestational surrogacy)」という方法です。これは、依頼者ご夫婦の受精卵(胚)を代理母の子宮に移植し、妊娠・出産をしてもらうものです。

この方法では、生まれてくる赤ちゃんにとって、代理母は遺伝的なつながりが一切ありません。お子さまは、依頼者ご夫婦の遺伝子を引き継ぎます。

法律的にも明確で安定していることから、アメリカをはじめ世界中で広く採用されています。

 

2. 信頼できるエージェンシーの選び方

代理母出産を考える上で、最初の一歩となるのが「信頼できるエージェンシー選び」です。

相談時には、以下のポイントを確認してみてください:

  • スムーズで誠実な対応があるか

  • 費用や報酬の仕組みをわかりやすく説明してくれるか

  • 初回相談を無料で行っているか(依頼者の事情に耳を傾けてくれるか)

  • 経験豊富な弁護士や医療関係者など、信頼できる専門家と連携しているか

安心して任せられるパートナーと出会えることが、代理母出産の成功において最も重要な基盤となります。

 

3. 進行のステップと心のサポート

代理母出産には、法律・医療・経済面だけでなく、「心の準備」も欠かせません。

● 法的契約

代理母の方とご夫婦の間には、弁護士を通じた法的な契約を交わします。ここでは、妊娠中の医療判断や報酬の支払い方法など、すべての取り決めを明記し、双方の権利と責任を明確にします。

● 精神的サポート

このプロセスは、精神的にも大きな負担を伴うことがあります。そのため、心理士によるカウンセリングや心のケアがとても大切です。ご夫婦と代理母の双方が、信頼関係を築きながら健やかに歩んでいけるよう、継続的なサポートが行われます。

 

4. 期間と費用の目安

代理母出産を通じて赤ちゃんを迎えるまでには、おおよそ18か月〜24か月の期間がかかります。

費用はケースにより異なりますが、下記が一般的な目安となります:

  • トータル:約20万〜25万ドル(※胚の作成費用は別途)

  • 含まれるもの:エージェンシー手数料、代理母への報酬、医療費、保険、法律費用など

初めて聞くと驚かれる方も多いかもしれませんが、費用の透明性やトラブル防止のための仕組みが整っており、安心して進めていける体制があります。

 

5. エスクロー(Escrow)制度について

エスクローとは、代理母出産の費用を公正かつ安全に管理するための「第三者による中立的資金管理」です。

エスクロー会社が、契約に基づき、ご夫婦から預かった資金を必要なタイミングで代理母や医療機関に支払う仕組みです(例:妊娠確認後、検診後など)。

エスクロー制度のメリット:

  • ご夫婦側:資金が契約どおり正確に使用されているかを確認できる

  • 代理母側:決められた報酬を確実に受け取れる安心感

  • 双方にとって:金銭的なトラブルを未然に防ぎ、信頼関係を保つための重要な仕組みです

※なお、すべてのエージェンシーがエスクロー制度を採用しているわけではありませんので、事前に確認しておくことをおすすめします。

 

おわりに

代理母出産の道のりは、決して一人で抱えるものではありません。

信頼できる専門家とチームを組みながら、段階を踏んで準備を進めていくことで、安心して未来のご家族を迎えることができます。

このガイドが、皆さまのかけがえのない一歩を、少しでもやさしく照らす道しるべになれば幸いです。

 

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