精液検査の重要性とその意味
- novaseed
- 7月29日
- 読了時間: 2分
更新日:7月31日

ご夫婦がなかなか妊娠に至らないとき、多くの人はつい女性の体に原因があるのではと考えてしまいます。しかし、男性要因による不妊は全体の最大50%を占める重要な要素であり、精液検査は不妊の総合的な評価において欠かせない検査です。
アメリカの生殖内分泌専門医や不妊治療医たちも、精液検査の重要性について次のように述べています。「過去に妊娠の経験があったり、健康に問題がなかったり、性生活に問題がない場合であっても、検査の重要性は変わりません。精液検査は必須なのです。精子の数が少なかったり、まったく存在しない場合もあります。この検査を軽視すれば、不妊の根本的な原因を見逃すことになり、妊娠への道が遠のいてしまうのです。男性にとってこの検査は、女性に比べて身体的・心理的負担が少ないため、前向きな気持ちで精液検査を受け、その結果を理解しようとする姿勢が非常に大切です。」
精液検査で確認できる主な項目:
以下の数値は、妊娠の可能性がある「平均値」であり、「妊娠が可能な最低値」ではありません。日本の平均値とWHO(世界保健機関)の基準値を併記していますので、国内と国際的な基準を比較してご覧ください。( )内はWHOの基準です。
射精量:平均 3.1mL (WHO基準 2〜5mL)
精子濃度(精子数):1mLあたり 1,500万以上が正常
総精子数:平均 8,000万/mL(WHOの最低妊娠基準は 1,600万/mL)
運動率:運動している精子の割合、67%
正常形態率:正常な形の精子が9.8%以上(WHOの最低妊娠基準は4%)
結果の捉え方と生活習慣の影響
精液検査は一度の検査結果だけで判断するのは難しく、睡眠不足・ストレス・高熱・サウナ・喫煙・飲酒などの生活習慣が結果に影響を与える可能性があります。もし異常が見られたとしても、必要以上に心配せず、再検査を行ったり、生活習慣を改善したりすることで、数値が改善されることもあります。
精子の形態は多くが正常ではなく見えることがありますが、それが先天的な障害を意味するわけではありません。あくまで「受精のしやすさ」に影響する可能性があるということです。
治療や改善のためのステップ
検査前には2〜7日間の禁欲期間を保ち、病院から指示された精子採取方法に従うことが大切です。もし検査結果の解釈が難しい場合は、男性不妊専門医との相談をおすすめします。
精液検査の結果は、今後の治療方針を決定するうえで非常に重要な指標となります。夫婦が共に前向きな気持ちで取り組むことで、妊娠の可能性を高めることができるのです。
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